なぜ日本人は、人の話が聴けないのか。
・人の話を聴いても全然頭に入ってこない
・耳に入っても抜けてしまうし、すぐに忘れてしまう
こんな経験はありませんか?
また、部下や子供が何度行っても話を聴かず、つい何度言ったら分かるの!と大声をあげてしまう。
もしかしたら、このブログを読んでる方の中にはこういう方もいるかもしれません。
今回は、そのような悩みを抱える方に向けて、なぜ、人の話が聴けない、頭に入ってこないのか?どうやったら、話が聴けるようになるのか?というテーマで2回にわたってお送りしたいと思います。
第1回目の今日は
なぜ、人の話が聴けない、頭に入ってこないのか?
そのことについて、5つの観点から話していこうと思います。
- 建前文化
- 目に銃を、耳に銃を
- うっせぇわ
- オンラインによる加速
- 関係性に対する諦め
この5つを話していくうえで、まず大前提言えるのは、あなただけの問題ではないということ。
話が聴けないとなると、どうしても、自分が悪いんだと思いがちですが、これはあなただけの問題ではなく、あなた自身を創り出してきた、この日本という社会環境が大きく影響しています。
1.建前文化
まず、日本は建前文化が本当にすごいです。私も昔はそれが建前だとも気づかず、よくやっていましたが、相手の立場やその場の条件・状況に合わせて表現を変えること、つまり、空気を読む、場をわきまえるといったことが当たり前になっているので、自分の本心が「Aに合わせている私」なのか、「Bに合わせている私」なのか、「Cに合わせている私」なのかよくわからなくなってしまいます。
そんな中なので、「思っていること」を「言う」ということが難しく、本当はAと思っているのに、口に出して言う時にはBという表現に変わっているなんてこともよくあります。この状態では、たとえ相手を理解しようとして、相手の立場に立とうとしたり、観点を移動してみたりしても、相手を理解することはできないのです。
なぜなら、自分自身も、相手も思っていることと、本当に言いたい事が違ったり、定まっていない状態だからです。
この日本特有ともいえる建前文化では、人の話を聴けないどころか、人と人が心から深く分かり合うことはすごく難しいです。なので、助けてほしくても、それを家族や友達に言えない、たとえ家族や友達がいてもいないようなことを感じる方もいるのではないでしょうか?
2.目に銃を、耳に銃を
アメリカの銃の乱射事件の数をご存じでしょうか?
今回、調べてみて、驚愕でした。
なんと、2019年時点で、417件もの乱射事件が起こっていて、さらに銃絡みの事件や事故、自殺を含め毎日100人近くの方が、1年間にすると毎年15208名の方が命を落とし、銃による負傷者は29501名にも及んでいるそうです。
年々、銃乱射事件、死者・負傷者数は増えているとのことで、さらに驚きだったことは、アメリカにおいて、子供や若者の最も多い死因が銃によるもの、ということ。
だからこそ、規制の声も上がっているようですが、なかなか進んでいないそうです。
この現状にあなたはどんなことを感じるでしょうか?
先日安倍首相が銃によって打たれ、日本もこんな時代になってしまったのか、とショックを隠せなかった方も多いかもしれません。
しかし、このアメリカとは比較にならない、目に銃を、耳に銃を持っているのが、実は日本なのです。建前文化の影響もあり、本当は言いたくても、口で言うことが出来ないから、目で耳で訴えるのです。
「もうしゃべらないで。」「もう、あなたの話なんか聴きたくない!」と。
心の底で強烈に訴えながら、仕方なく観て、そして、聴くふりをしているのです。
3.うっせぇわ
目に銃を、耳に銃を持っていることを訴える。その象徴でもあるのが、こちらの曲ではないでしょうか。
Adoさんの楽曲「うっせぇわ」
2020年にリリースされ、Youtubeの再生回数は、公開から5カ月で1億回を突破するほど、瞬く間にブームとなり、10代~80代のご高齢の方まで口ずさんでいる映像をいたるSNSで発信されていた曲でもあります。
一見若者が発する声のようで、実は多くの方が抱えている心情をストレートに、気持ちいいように表現されています。誰も本音を言わない、例え言ったとしても限られたグループの中、自分の中で小さく言うだけで発散することが出来ず、表では笑顔を振るまって我慢する。その環境には限界が必ずありますし、本当は発散したいものがたくさんあるほどパンパンな状況の中で、人の話を聴こうというのは、無理があって当然です。
そもそも、聴きたいと思っていない状況ですし、なみなみに注がれたコーヒーに、さらにコーヒーを入れるようなものですから。
脳が心がパンパンな状態では入るものも入りません。
4.オンラインによる加速
そして、さらにはコロナによって、リモートやオンラインが加速したことにより、人と直接会話する機会が断然に減りました。
今もまだ、オフラインで仕事をしているという方もいるかもしれませんが、大学の授業などもオンラインになったり、オンラインで人と出会うことが増えていく中で、カメラをオフにして出会ったり、最近ではアバターなどを活用することも多くなっているかと思います。そんな状況ですと、相手からしたら、自分の様子は見えないので、授業中やミーティング中、人の話を聴くときに、聴くふりをしなくてもよくなります。なので、違うことをしながら話を聴くなども多くなります。そうなると、集中すらもできなくなるので、話を聴けるという状態ではなくなるでしょう。
5.関係性に対する諦め
さらに根深いのが、関係性に対する諦めではないでしょうか。
人と心の奥底からつながることが出来ないことに対して、無意識深くで諦め、絶望を蓄積している方は多いのではないかと思います。それだけではなく、自分に対する信頼もなければ、人に対する信頼もない。自分が生きている未来に対する信頼も持てない。
その状態では、自分との関係性はもちろん、人とも関係性を築くことや、深いつながりを持つことはできません。むしろ関係性を築くことすら、めんどくさくなっていきます。
自分に、人に、未来に対して不信や、諦めがある状態では、話を聴く以前に何も入ってこない、そんな状態にもなるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
このように、人間は人の話が聴きたいと思っていたとしても、このような状態では、人の話を聴くことはできないのです。
たとえ私はちゃんと聴いてる!と思っていても、それは自分が取りたい、興味・関心があるところだけを聴いている、そんなことも多いです。以前の私もそうでした…
しかし、この話を聴いて、やばい! 自分は話聴けてない!そう思っている方はチャンスです!!
実は話が聴けるコツの大きな1歩となるのが、話を聴けないことを自覚することでもあるからです。(ここは次回お話ししていきます。)
とはいえ、それまで待てない!今すぐに知りたい!
どうやったらいいの?そんな方にとっておきのワークショップがこちらになります。
その名も
【8月4日開催】傾聴マスターワークショップ | Peatix
人の話が聴けないことを認識できた人が人間関係の達人になれる!!
なんでここまで詩文のことが分かるのか、驚嘆と感動の声で溢れて止まない令和哲学者でありながら、傾聴マスターであるNohJesu氏。私自身、こんなに自分のこと以上に自分のことを理解してくれて、涙したのは初めてでした。
そんなNoh先生のされる私も気になっている、とっておきのワークショップが
8月4日開催です✨
気になる方は、ぜひ参加してみてください^^
話の聴き方だけでなく、人との出会い方が、関係性の築き方が、
あなたの人生が変化すること間違いなしです✨