さとり世代が求めているもの。
さとり世代とか今の若者っていうと、聞くと
夢がないよね~、欲がないよね~、そんなことを耳にする人も多いのではないでしょうか?
そして、そんな人を目の当たりにすることもあるのではないでしょうか?
では夢がないのか?欲がないのか?というと、
決してそうではない!
のが、さとり世代なんです。
じつは心の中には欲がたくさん眠っているんです。
それを出しきれないでいるのが、さとり世代なんです。
言いたい!話したい!思いはあるんです。あったんです。
けど、今となっては、出そうとしても、
同時に、ダメ!!!! がきてしまうのが今の若者なんです。
そんなさとり世代を生きているひとりひとりが、
いま一番欲しがっているものは、
求めているものはこれだと、私は思うのです。
闘う勇気。
チャレンジする勇気。
負ける勇気。
勝つ勇気。
本当は誰しも願ってる。
その勇気さえあれば。
それをわかってくれる人がいたら。
そのためにぽんってその背中を押してくれる人がひとりでもいたら。
って。
何にもうまくいかなくて、挫折しようとして。
もうなんにも考えたくないってとき。
そんなことして何になるの? 良くなるとでも思ってるの?
それって逃げてるだけじゃないの?って。
そんなこと言われたり、思われたりするけど、
本当は一番わかってる。
飲んで忘れようとしても忘れられないことも。
旅に出てもやりたいことは、探し求めていた答えは見つからないことも。
そうしたところで何も解決しないことなんて、
本当はさとり世代を生きている若者たちが一番わかってる。
けど、
もうチャレンジしたくないんだよ。
もう負けたくないんだよ。
その勇気がなくなるくらい、今まで相当頑張ってきたの。
それで、何度も何度も挫折しては、まだ道がある!って、
かすかな光を目指して、今まで頑張って頑張ってきたんだよ。
けど、その光を失われるくらい受けるものも大きくて、チャレンジすると同時に、
ああ、これをやってもどうせ無理なのかもしれない。
やっぱり自分はダメなんだ。できないんだ。って。
その、勇気以上に、諦めがあるのが今の若者なんだよ。
これがしたい!あれがしたい!できたらいいな!
それと同時に、
どうせ自分にはできない!その自己否定が強烈に出てくるのが、
だから言うこともできないのが若者なんだよ!
僕が今すぐ欲しいのは「ソレ」から逃げる理由なんかじゃなくて
僕らが今すぐ欲しいのは「ソレ」と闘う「勇気」が欲しいんだ。
ほんとそうだと思う。
そして、そんなさとり世代の叫びを歌にしたものが
この曲だとも。
だから若者に響くのだとも。
けどね、これに私が加えて言わせてもらうとするならば、
私はどうせだめだ~。
とか、
私、僕にできることなんて、何もないんだ。
そんな強烈な自己否定を私含め、私たちの世代や
私たちより下の世代の子達は思いがちだけど、
それってなんにも悪いことではないの。
むしろ、そう思えるって、
今の時代から見たら、
すごく健康なんだよ!って。
あなたが、この時代を
まともに。まっすぐに生きている証なんです。
そして、そこまで、自分を否定できること。
これって、あなたにとって、相当な財産なの。
それだけ、今まで生きてきた中でのいろんな思いや経験があるからこそ
生まれたものなんだよね。
それを思ったとき、そこから見たときに、
それだけの自己否定できることが、そうしながらも闘っていることが
どれだけの勇気に、希望になるのかって。
私はそこに感動したんです。
勇気。
もうないんだって思っていたけど、
本当は、溢れんばかりの勇気は心の中にたくさんあるのかもしれない。
ただそれを出そうとすると出てくる強烈な諦めと自己否定。
ただそことの闘いが繰り広げられているだけのかもしれない。